騎兵に取ってかわるハンガリー固有の産業時代のユニット。有効な同盟1つにつき 戦闘力+3。

フッサー (「ユサール」と表記されることもある) は軽騎兵の一種で、一般に偵察と敗軍の追撃に用いられる。中央ヨーロッパと東ヨーロッパの戦争では、軽騎兵が幾度となく台頭し、優れた働きを見せたが、フッサーはそうした騎兵たちの最後の末裔であった。フッサーとは、15世紀、マティアス・コルヴィヌスの治世に生まれた言葉で、もともとは甲冑をまとわずに長槍と盾で戦った騎兵を指していたが、後にはハンガリーやバルカン半島で遊撃隊的な役割を果たした軽騎兵の総称として用いられるようになった。ちなみにフッサーという言葉そのものは、「追いはぎ」を意味するセビリア語を語源としている。

フッサーの軍服はとても特徴的だった。金の紐飾りがついた前開きのコートはドルマンと呼ばれ、その上からペリースと呼ばれる短いマントを羽織っていた。大きな毛皮の帽子はバズビーと呼ばれた。さらに (特に七年戦争からナポレオン時代までの) フッサーの多くは、髪を伸ばして複雑に編み上げ、たっぷりとした口ひげを蓄えることを好んだ。この髪型は、かつてはフッサーの伝統であったのかもしれないが、やがてフッサーの伊達者ぶり誇示するファッションの一部となっていった。

19世紀のフッサーは、現代の戦闘機パイロットと同じようなイメージで見られていた。つまり、豪快で、無鉄砲で、男前で、最上の時は勇敢だが、反抗的で、最悪の時は皮肉屋のナルシストというわけである。この時代の文学には、派手な暮らしをする荒くれ者の典型として、フッサーが頻繁に登場する。

伝統的なフッサーとポーランドのウイングフッサーは、区別する必要がある。ウイングフッサーは鎧に身を固め、長槍を構えて突撃する衝撃騎兵だ。実際、ポーランドではウイングフッサーを伝統的なフッサーと区別するため、異なる名称が用いられている。