1914年6月、カルショットのイギリス海軍航空基地において、アーサー・ロングモアによる史上初の航空魚雷投下実験がおこなわれた。第一次世界大戦中に航空魚雷が使用されることは稀だったが (着水時に弾頭が起爆してしまうことが多かった)、イギリス、アメリカ、日本をはじめとするいくつかの国は、航空機から魚雷を発射することに将来性を見いだした。かくして第一次世界大戦が終結してから第二次世界大戦が勃発するまでの間に、日米英はより信頼性の高い魚雷の開発に多大な労力を注ぎ、それらを運搬する専用の航空機を設計した。その甲斐あって雷撃機は、陸上機、艦載機ともに、その後の世界大戦においてタラントや真珠湾などで高い有効性を証明した。今でこそ航空魚雷はほぼ完全に廃れてしまったが、雷撃機の登場は海戦のあり方を一変させたのである。