史上初の飛行甲板は、軍艦の船首楼に設けられた木製の傾斜面だった。頼りなく思うかもしれないが、当時はこの程度の「航空機設備」で十分だったのだ。軍艦 (USSバーミングハム) から初めて飛行機が飛び立ったのは、1910年11月のことである。その2ヶ月後、ユージン・イーリーが操縦する飛行機が、初めて軍艦 (USSペンシルベニア) の上に着陸した。近代的な飛行甲板を備えた初の空母は、客船として起工され、のちに空母に転用されたHMSアーガスである。この艦は、上部構造物が取り払われ、船体を覆うようにして木製のプラットフォームが設けられていた。艦橋、海図室、作戦会議室、管制塔がある右舷の「アイランド」の建設も含めて、この艦には可能性を探るための実験という意味合いもあった。飛行甲板が飛行機を駐機する主な
(というより、唯一の) 場所になることも、この艦によって明らかとされた。