軍事用語における「近接航空支援 (CAS) 」 とは、友軍の近くにいる敵地上部隊を空から攻撃することである。味方への誤爆や掃射を避けるため、CASでは友軍との連携が求められる。第一次世界大戦でもCASはすでに何度か実施されており、1917年の後半にはイギリスが最初の対地攻撃機 (改造された F.E.2b 戦闘機) を就役させている。戦後、戦勝国はCASの研究や計画を特に深めなかったが、敗北したドイツは違った。ドイツ空軍は、ヴェルサイユ条約で戦略爆撃機を禁じられたたため、CAS用の急降下爆撃機の開発に注力したのだ。有名なユンカース Ju 87 (愛称シュトゥーカ) はその最初の成果である。コンドル軍団がスペイン内戦で圧倒的な戦果を挙げ、急降下爆撃機は高い精度で敵を攻撃できることを証明したのだった。