自分は神と直接対話できると称する預言者は多い。彼らにはいくつかのパターンがある。まずは夢のお告げに触発されて行動を起こした者だ。かつてラオスに現れた「聖者」はこのケースにあたるだろう。次は神から聖なる言葉を授かったと訴える者。20世紀初期のオカルティスト、アレイスター・クロウリーなどだ。自分は神に連なる人物の縁者だと訴える者もいる。イエス・キリストの弟を名乗り、太平天国の乱の中心人物となった洪秀全がこのパターンに当てはまる。共通するのは、いずれも人知の及ばぬどこかからメッセージを受け取り、それを実現しなければならないという思いに駆り立てられていたことだろう。