ロック音楽だけでも十分に罪深いのに、それだけでは足りないとばかりに、やたらと派手な話し方や振る舞い、衣装、舞台セット、メイクアップでステージに立つミュージシャンもいる。そうすることで彼らは、文化的な象徴とそうした象徴の冷笑的かつポストモダン的な脱構築との間に横たわる境界線を曖昧なものに変え、自意識過剰で自嘲的でありながらそれ自体の風格に強く主張する合成的な「魅力 (グラム)」を創り出しているのだ。キラキラするカツラや付けボクロだけでなく、見事な創造力によってステージを盛り上げるミュージシャンも存在するが、こうした1つひとつのことが全体として文化を劣化させていることは明白である。