史上初となる空中戦での戦闘機の撃墜は、1914年10月、操縦士ルイ・キノーとオブザーバーのジョセフ・フランツが機関銃で敵機を撃ち落としたときに記録された。これ以降、世の飛行機技師たちは、戦闘機の構成部品のなかでいちばん弱い箇所、すなわちパイロットを守る装甲について考えるようになった。当時の戦闘機は木材やキャンバス生地で作られていたので、重量の増加は性能に悪影響を及ぼした。しかし、こうした欠点にもかかわらず、ドイツ空軍やイギリス空軍は操縦士の生還を重んじ、操縦席に薄い防弾板を取り付けるという改良をおこなった。第二次世界大戦の時点では、ほとんどの戦闘機がコックピットを守る防弾板と割れても粉々にならないキャノピーを備えるようになっていた。これにより、上からの射撃もさることながら、とりわけ下からの射撃に対する生存性が著しく向上した。