落下型増槽はスペイン内戦において初めて用いられた。増槽のおかげで戦闘機は長距離任務に向かう爆撃機の護衛に就くことが可能になった。第二次世界大戦がはじまると、ドイツ空軍は約300リットルの落下型増槽を用いることで、急降下爆撃機として名高いシュトゥーカの航続距離を伸ばすことに成功した。第二次世界大戦では、どの空軍もこうした外付け式の燃料タンクを使用した。空中哨戒から偵察飛行まで、戦闘機による任務で増槽を使わなかった例はない。増槽は空気抵抗を高めるため、会敵した場合は切り離すのがセオリーだった (下にいる人間にとっては迷惑な話だったろう)。大戦後はジェット戦闘機が全盛を迎えるが、航続距離の問題は解決されず、むしろより差し迫ったものになった。燃費の点でジェット戦闘機は最悪だったからだ。