初期の空母は極めて鈍重で、主力艦隊の戦艦や巡洋艦と行動を共にして航空支援を提供するという、空母本来の役割を果たすことができなかった。また、主力艦隊に置いていかれた空母は、非常に脆弱な存在だった。動きが遅く、装甲も薄い空母は、どのような方法でも撃沈されかねなかったのだ。そうした中で登場したのが、2つの大戦の間にエンジンの設計が発達したことで実現された艦隊型空母である。1922年のワシントン海軍軍縮条約によって空母の排水量は23,000トンに制限されたが、どの国もこの規制を無視。1931年にアメリカ海軍のクラーク提督とヤーネル提督によって艦隊型空母というコンセプトが発案された。それは艦隊に随伴し、艦隊の護衛を受けられるだけの速力を持つ空母を意味した。アメリカの艦隊空母であるエセックス級は、8機のボイラーとそこに接続されたウェスティングハウス製減速型タービンを動力とし、20世紀で最も多く建造された主力艦となった。