当初の航空戦はいたって穏やかなものであり、偵察や砲撃観測が主で、他はたまに歩兵を爆撃する程度だった。こうした状況は、第一次世界大戦の開戦から数ヶ月間変わらなかったが、やがて敵のパイロットを拳銃で撃つ者が出てきた。ほどなくして、飛行機に機関銃が搭載され (回転するプロペラ越しの射撃という問題をフォッカー社が解決した)、航空機同士による空中戦 (ドッグファイト) がはじまる。冒険心あふれるパイロットたちは、少しでも優位に立とうと、インメルマンターンやヨーヨーといった航空機動作を編み出していった。騎士の一騎打ちと違い、ドッグファイトは恐怖と炎の戦いという要素が強い。やがてドッグファイトの勝敗は、テクノロジーとテクニックが左右するようになっていった。