どの宗教にも殉教者がいる。すべてを挙げればさぞや長いリストができるだろう。殉教者とは、信仰のために責め苦や死を厭わなかった人のことである。殉教者のほとんど
(すべてではない) は、その宗教に多大な影響を与えた。信じる神 (あるいは神々) のために死ぬことで、老若男女に信仰心を喚起させることも珍しくはない。殉教者のほとんど (やはりすべてではない) は、その信仰の強さのみを理由として聖人として敬われ、死後はその持ち物 (サンダル、釘、骨、コップ、その他ありとあらゆるもの) までもが聖なる品とみなされる。こうした聖遺物は神殿、教会、僧院に安置され、敬虔な人々は一目それを見ようと遠方から足を運ぶのである。