格納庫甲板が登場しても空母の混雑は解消されなかった。それどころか、1930年代に急降下爆撃機が艦載機のラインアップに加わると、混雑はますますひどくなった。格納庫甲板の増築は非現実的だったので、海軍の知恵者たちは、艦隊型空母により多くの飛行機を積むため、斬新な解決策を考案する。かくして新型艦載機の設計には、折りたたみ翼が盛り込まれることになったのである。一部の操縦士の懸念 (当初は飛行中に翼が折りたたまれてしまう可能性を不安視する声があった) をよそに、やがてイギリスの空母にはスーパーマリン・スピットファイアやフェアリー・ガネットといった飛行機が搭載されるようになった。1930年代後半には、アメリカの艦載機は事実上すべて折りたたみ翼となった。日本の機体も同様である。折りたたみ翼は、油圧系や電気系の整備が大変だったが、搭載可能機数は増えることには短所を上回るメリットがあったのだ。