作家ネルソン・デミルはいみじくも言った。「われわれはみな巡礼者である… しかし、なかにはよい地図を持つ巡礼者もいる」と。巡礼者は目的を持った旅人であり、その目的とは聖なる場所にたどりつくことだ。聖なる場所とは、ある宗教にとって特別な場所のことである。したがって巡礼は、肉体的な旅であると同時に精神的な旅でもあるといえる。目的地は聖なる都 (ローマやメッカなど) かもしれないし、重大な意味を与えられた自然遺産 (シナイ山、ナフ・トゥイニチ、ガンジス川など) かもしれない。規模は小さいが、意義にかけてはひけをとらない場所のこともある。聖地を目指した巡礼者のなかには「光を目にして」家路につき、悟りを分かち合おうとする者もいるが、それは不思議なことなどではないのだ。