眉つば物の作り話の類いと推測されているが、テルモピュライに派遣されたペルシアの使者が、「我がペルシア軍の放つ矢は、太陽をも覆い隠す」と語り、頑固なスパルタ人たちを諦めさせようとしたところ、ディエネケスは「ならば我々は日陰で戦えるな」と言い放ったという。実際のところ、大多数の兵士は矢の雨が降り注ぐ中で戦うことに、そこまでのんきに構えてはいられなかった。練度の高い弓兵は1分あたり6本の矢を放つことができるので、「矢の嵐」という表現もそれほど大げさではなかったのだ。ロングボウを装備したイングランドの弓兵は、死の雨を降らせることに長けており、その恐ろしさはクロスボウ兵をも凌いでいた。