斜線陣 (梯形陣、エシュロン) の使用例は古代までさかのぼることができる。斜線陣は、隊列を組んだ歩兵を斜めに配置する陣形であり (たとえば右斜線陣の場合、各自は左隣りの兵士の右やや後ろに配置される)、脇からの攻撃を阻むことができる。記録に残る最も古い使用例は、レウクトラの戦いである。テーベ軍はこの陣形を用い、戦力的に劣る右翼の会敵を避けつつ、左翼を用いてスパルタを撃破し、戦いに勝利する。これは、スパルタが喫した数少ない敗北の1つである。斜方陣は火薬の登場後も廃れなかった。有名な軍事学者であるジョミニは、三兵戦術に関する著作のなかで斜方陣について詳しく語っている。彼の考えはヨーロッパとアメリカの将校に、その後数十年にわたって影響を与えた。