労働者がスウェーデン固有の施設である野外博物館を建設できるようになる。

この都市のターン毎の忠誠心+2。スウェーデンの都市を築ける地形 (雪原、ツンドラ、砂漠、平原、草原) 1種類につき 文化力+2、 観光力+2。1都市につき1つしか建設できない。野外博物館のあるタイルは交換できない。

後世のために保存・研究する価値のあるものは数多いが、そのすべてがガラスケースに収めたり壁にかけたりできるわけではない。時には村や農場のような大規模なものを保存し、その仕組みや昔日の生活を後世に伝えたいと思う場合もあるだろう。こうした理念にもとづいて作られたのが、野外博物館である。

史上最初の野外博物館は、スウェーデン＝ノルウェー王国のオスカル2世がオスロ郊外に所有していたコレクションで、その中には伝統的なノルウェーのスターヴ教会も含まれていた (スターヴ教会については、「スターヴ教会」の項を参照)。スウェーデンのストックホルムにあるスカンセンは、都市化と産業化の進展とともに衰退しつつあったスウェーデンの伝統的な田園生活の保存を目的として、1891年に設立された。ちなみに「スカンセン」は、野外博物館、とくに歴史的な建物の収集に力を入れることを表す言葉として、今では辞書にも載っている。

野外博物館では、普通の博物館では保存されることが少ない文化が大切にされている。そこでは、偉大なものや壮大なものばかりでなく、市井の人々の文化こそ価値あるものとされているのだ。民謡や職人の鍛冶細工は、オペラの傑作や示唆に富む油絵に劣らないどころかむしろそれ以上に、後世の人々を過ぎ去りし時代にいざなう役に立つのである。