どの時代にも社会の土台を築いた名もない者たちがいた… 畑、囲い、鉱山、道路、橋、水路など、いずれも「文明」に不可欠な基盤である。奴隷や低賃金の働き手であろうと、正規の契約を結んでいる請負業者であろうと、労働者がいなければ自然を耕し、効率的に収益を上げられる土地へ変えることは叶わない。継続的な運営や補修も必要だ。労働に従事する大人 (そして20世紀初頭までは子どもまで) がいなければ、文明は立ち行かないのである。技術の進化と機械の導入によって状況は変わったが、国家の基盤を築き、それを維持するのはいまもって困難で苦しく、ときには危険もともなう。西暦2013年、アメリカでは828人が工事現場の事故で死亡した。イギリスでは、同時期の死者は46人にとどまっている。