プレイヤーが所有するタイルか中立のタイルに吸血鬼が建設できる。そのタイルのユニットは守りを固めた状態になる。建設すると隣接タイルから得られるのと同じ産出が吸血鬼の城タイルに加算され、そのタイルの産出が 首都へもたらされる。

このタイルに進入した敵ユニットに若干のダメージを与え、移動力を低下させる。

ブラム・ストーカーの小説に登場する吸血鬼ドラキュラは、トランシルヴァニアのカルパティア山脈にある城に一人で暮らしている (正確には、不死の花嫁も一緒だが)。若手弁護士のジョナサン・ハーカーが依頼に応じて城を訪れると、伯爵は御者のふりをしたり、食事を作ったりして忙しく立ち回り、彼を屋敷に閉じ込めておこうと手を尽くす。そしてトランシルヴァニアの森を見下ろすバルコニーに立ち、過去と未来の征服について思いを巡らせるのだ。ドラキュラ城のモデルはルーマニアに実在するブラン城ということになっているが、作者であるストーカーもドラキュラのモデルとなった実在の人物であるヴラド・ツェペシュも、この城とは縁もゆかりもない。ドラキュラ伯爵の居城のイメージに最も近いというだけの理由で、ルーマニア政府が勝手に選んだのだ。まあ、今なお狼がうろつく森を見降ろす崖の上にそびえる陰鬱な建物は、たしかにいかにも吸血鬼の城らしく見えるのだが。