大科学者は、革新的で洞察力に溢れた頭脳の持ち主で、この世界が「どうであるか」を説明しようとする。哲学者や預言者がこの世界が「どうあるべきか」を説くのとは正反対だ。もっとも、意図的な突然変異の誘発や量子力学、漸近数学、その他のさまざまな理論のことを考えると、両者の違いは実はないに等しいのかもしれないが… いずれにせよ、人間が持つ最良の (あるいは最悪の) 特質は好奇心であり、大科学者にはそれが十分以上に備わっている。自然なものと自然でないものすべてに目を向ける彼らの「科学的手法」から導き出される結果は、後の世代にとって福音になることもあれば災いの元となることもある (その両方である場合も多い)。あらゆる科学分野を覆う閉塞感と大企業の研究機関の規模 (現代では科学も儲かる商売なのだ) はたしかに問題だが、大科学者が突如として科学の地平線を一変させる可能性は、いまだに残されているのだ。