安全地帯、嵐からの避難所、休息場所、修理をおこなう場所… 港とはつまりそういうところだ。港の必要性は人類が海に漕ぎ出すとすぐに明らかとなった。古代の文明は天然の港を求め、歴史はしばしばそうして選ばれた場所を起点として展開した。やがて防波堤、突堤、護岸、灯台、乾ドックなどが作られるようになり、必要とあらば海底を削って港を作るようにもなった。港は交易や海戦の中心であり、冒険航海の起点であり、移民の終着点でもあった。テクノロジーの進歩により、今では近代的な商船や浚渫船、揚水場などを収容可能な、コンクリートと鋼鉄でできた港を人工的に作ることもできるようになった。塩沼と干潟を干拓したロングビーチ港などはその好例である。