西暦79年の噴火によってポンペイの街をおよそ4.5mの火山灰と瓦礫の下に埋めたことで知られるヴェスヴィオ山は、世界で最も危険な火山の1つである。この火山が最後に噴火したのは1944年だが、ひとたび噴火すれば近隣住民300万人が危険にさらされかねないため、厳重な監視活動は今もつづけられている。
ナポリの街を見下ろすようにそびえるこの山は、円錐形をした大きな成層火山で、半円形をした別の急峻な山に囲まれている。この外輪山は、さらに古くて大きなソンマ山という火山の名残である。
太古の昔から猛威をふるってきた自然史跡の例に漏れず、ヴェスヴィオ山は神話や伝説にも登場する。古代ローマ人はこの山を半神の英雄ヘラクレスと結びつけ、多くの人がその噴火は神々の怒りのしるしだと考えた。実際、西暦79年の噴火は、ローマ神話の火の神ヴァルカンを祀るウゥルカーナーリア祭の直後に起きている。