氷河期の氷河の侵食によって形成されたのが、現在のノルウェー南部にある荘厳なリースフィヨルドである。その奥行きはフルマラソンの距離にも匹敵し、蛇行する冷たく黒い海を挟むようにして、蒼白の花崗岩の岸壁がそびえたっている。この岩の白さから、ここは「光のフィヨルド」とも呼ばれている (もっとも、この岸壁が落とす影のせいで、海面はほとんどいつも暗いのだが)。リースフィヨルドの入口近くには、頂上部分が平坦になった600メートル近い巨大な崖、プルピットロック (別名「プレーケストーレン」) がそびえ立っている。その偉容は、眼下を行く船に向かって何事かを叫ぶ場所としてうってつけと言えるだろう。