ロライマ山は、南米の熱帯雨林にそびえる標高約2800メートルの山である。この砂岩のテーブルマウンテンは、地元で「あらゆる水の母」と呼ばれるなど、人々の想像力をかきたて、数々の物語や神話にインスピレーションを与えてきた。アーサー・コナン・ドイルの『失われた世界』は、この山の景色とエバラード・イム・トゥルンの体験談に着想を得て著された小説だ。植物学者にして探検家だったトゥルンは、ロライマ山の登頂に初めて成功した人物だった。
この山は固有動植物の宝庫である。とはいっても、コナン・ドイルの小説と違い、現実のロライマ山に恐竜はいない。もしいたら、今ごろ世界中に知れ渡っているだろう。