エ・テメン・アン・キはかつてバビロンにあったジッグラト (階段状の聖塔) である。有名なバベルの塔の物語は、エ・テメン・アン・キがモチーフではないかとの説もある。ハンムラビ王の時代頃に建設がはじまり、紀元前689年にバビロンが破壊された後、ネブカドネザル2世によって復元された。紀元前331年にアレキサンドロス大王がバビロンを占領すると、再びエ・テメン・アン・キの修復が命じられた。ところが大王がバビロンに戻ってみると、工事は一向に進んでいない。大王はいったん建物を壊して最初から作り直す方が簡単だと判断した。しかし、肝心のアレキサンドロス大王はその命令が果たされる前に帰らぬ人となった。真偽のほどはわからないが、別の大貴族がこのジッググラトの再建に取り組んだとも言われている。しかしこの人物は、転んで恥をかいてしまったため、かんしゃくを起こし、象を使ってジッグラトを跡形もなく壊させてしまったという。