労働者がシーサイドリゾートを建設できるようになる。

タイルのアピールに等しい 観光力がもたらされる。沿岸砂漠、沿岸平原、または沿岸草原にのみ建設可能。「最高」以上のアピールが必要。

シーサイドリゾートの歴史は古代ローマ帝国にさかのぼる。当時の人々は――正確には当時の裕福な人々は――、寝転がってのんびり過ごすという楽しみを覚えた最初の人々でもあった。帝国の支配者層に愛されたリゾート地としては、ナポリ湾に面するバイアエ、火砕流によって滅びたポンペイ、カプリ島といったところが挙げられる。しかし、富裕層が一種の自己顕示欲の発露として集団で海辺に繰り出して水遊びをするという光景が見られるようになったのは、18世紀になってからのことである。1720年には先陣を切ってスカーバラが怠惰な金持ちの要求に応えはじめ、1793年にはハイリゲンダムのリゾート地が開かれてヨーロッパの上流貴族たちをバルト海へと誘った。そして産業革命によってにわかに富裕層の仲間入りを果たした者たちもそれにならい、暖かい海を求めて旅をするようになった。やがて労働時間の短縮と可処分所得の増大は、労働階級の人間たちにも、ブライトン、ニース、コニーアイランドといったリゾート地への道を開くことになり、富豪たちは今では自分たちだけのリゾートを求めてモンテカルロやアカプルコへ足を延ばしている。