ズールー固有の中世のユニット。長槍兵に取ってかわる。側面攻撃ボーナスが大きく、コストと維持費が安い。また、経験値の獲得が速い。

ズールー族の戦士部隊はもとより屈強な軍勢だったが、野心溢れるシャカがイクルワ (突き刺して用いる短槍。一般的な投げ槍よりも刃の幅が広い) とイシュラング (大型の楕円形の盾。表面に牛革を貼ってある) を組み合わせた新たな戦術を伝授したことにより、一段と手強い存在になった。彼らは盾で壁を築く訓練を受けていたが、この陣形は単に敵の飛び道具を防げるだけでなく、自分たちの人数を隠せるという利点もあった。また、攻撃にあたっては、
「バッファローの角」と呼ばれる陣形を用いた。未熟な戦士たち (角) が敵を囲んで足止めした後、中央部に配置されている歴戦の戦士たちが身動きのとれなくなった敵を粉砕する (バッファローの突進) のである。

インピと呼ばれるこうした部隊は、シャカの下で厳しい訓練を受けた。過酷な体験を共有することで戦士たちの絆はより深まり、統率の取れた兵士たちは複雑な陣形をやすやすと実行できた。かくしてインピは機動力に富む部隊となり、小銃の連続射撃や爆薬を用いなければその勢いを止めることはほぼ不可能だった。