臼砲は、何世紀にもわたって攻囲戦で防壁を砕きつづけてきた。臼砲から発射される砲弾はきわめて大きな放物線を描くため、爆発物を壁の向こうに撃ち込むのにも適していた。臼砲を前にしてはいかなる防壁も塹壕も無用の長物と化した。臼砲が初めて使われたのは、オスマン帝国によるコンスタンティノープル攻囲の際であるということで、歴史家の意見はほぼ一致している。オスマン帝国は1456年のベルグラード攻囲戦でも臼砲を使い、さらなる成果をあげた。ヨーロッパの臼砲はいささか重すぎたため、動かせないも同然だったが、のちにメンノ・フォン・クーホルンという軍人が軽量版を考案。グレイブの攻囲戦で防壁を粉砕した。1800年代になると臼砲はあまり使われなくなっていったが、第一次世界大戦で何百kmもの塹壕が掘られると、迫撃砲として復活した。