研究所は医学、物理学、化学、ロボット工学、クリーンエネルギー、テレビショッピングで売られる新製品など、さまざまな分野や物品を研究する場所である。研究所には、公的資金によって運営されている場所もあれば、利益を追求する大企業によって運営されている場所もあり、大学に付属しているケースや、学界から (そして時に倫理道徳からも) 独立した形で存在するケースもある。研究分野がなんであるにせよ、今日の研究所に求められるのが「効率性」であることは間違いない。この世界の謎が徐々に解き明かされていくにつれ、情熱的な1人の科学者が地下室にこもって「ひらめいた!」と叫ぶような時代は過去のものとなりつつある。今後、自然界について学んだり、新しい技術や商品が注目を浴びたり、生活の利便性が向上したり、なんらかの恐怖がこの世にもたらされるとしたら、それを生み出すのはおそらく研究所だろう。それを実現するのが、欧州原子核研究機構 (CERN) の大型ハドロン衝突型加速器のような巨大装置であるか、小さなコンピューターの中でおこなわれるシミュレーションであるか、それはわからないが。